80年代に人気だったメンズブランド「グレンオーヴァー」が復活した――。ゲットアクティブ(東京、電話03・6326・6531)とデザインスタジオグレン(東京、電話03・6450・6531)は創業時のデザイナーだったファッションディレクターの赤峰幸生氏に監修を依頼し、17年春夏物からセレクトショップや百貨店を卸し先として販売を開始する。
80年代に人気を博す
グレンオーヴァーは82年にスタートし、デザイナーブランド全盛の時代に日本の職人技で作るクラシックなデイリーウェアというコンセプトが、高品質な服を長く愛用したい層に支持された。国内の有力セレクトショップなど全国の専門店をはじめ、米国の百貨店や専門店にも卸し先が広がった。だが、90年代初頭に姿を消した。
今回は赤峰氏監修の下、デザインスタジオグレンが企画・生産、ゲットアクティブが営業・販売を担う。当時のコンセプトのまま、国内で開発した素材を使い国内の縫製工場で生産。
毎シーズン、アーカイブの中から今のバランス感でシルエットやディテールを微調整したアイテムを復刻する。赤峰氏は「親から子へリペアしながら次代へ継承できる上質な日常着のブランドにしたい」と強調する。
代表的アイテム復刻
17年春夏に復刻する代表的なアイテムはオフィサーズトレンチコート(税込み13万8240円)やマウンテンコート、ミリタリーレインコート(7万3440円)、シューティングジャケット(9万5040円)など7モデル。無地でシンプルなデザインでシーズンレスに着用できるのが特徴だ。
主力の素材はギザ88の超長綿の強撚糸を浜松のシャトル織機で二重織りにした生地を草木染めでカーキや紺、茶などの色に仕上げた。そのほか第一織物によるハリ感と撥水(はっすい)性のあるナイロンを使う。