【PR】ザ・ノース・フェイスと星野リゾートが仕掛ける「森遊び」とは?

2021/08/31 00:00 更新


宿泊とセットになった自然体験プランは両社にとって初めて

 気軽に森遊びを楽しもう――ゴールドウインが製造・販売する「ザ・ノース・フェイス」と「星野リゾート リゾナーレ」は、子供の好奇心や創造力を育む宿泊プラン「森遊びデビュープログラム」を共同で企画した。

21年9月1日~11月30日の期間に、北海道の大自然を満喫できる「星野リゾート リゾナーレトマム」と、緑豊かな八ヶ岳エリアにある「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」で実施する。

同プランの魅力や注目ブランド同士が組んだ理由など、プロジェクトの全貌に迫った。

■子供の好奇心や創造力を育む

 森遊びデビュープログラムの特徴は、両ホテル周辺の自然を舞台に、家族で気軽に森遊びを楽しめることだ。自然に興味を持てるような仕掛けを記した「リゾナーレアドベンチャーカード」を用意し、参加者はそれを片手に森を冒険する。カードに書いてあるヒントを頼りに、木の実や葉っぱ、枝や小石などを見つけるとビンゴが完成するなど、ゲーム感覚で自然と親しめる内容になっている。

利用者には全8種のリゾナーレアドベンチャーカードやザ・ノース・フェイスのセットアイテムを提供する

 森に落ちている自然素材を使って、ホテル内のスペースで手軽にできるクラフト体験も楽しめる。水に浸すと笠が閉じる性質を生かして、マツボックリを瓶の中に入れたオブジェを制作したり、葉っぱや枝、木の実、小石などを使って福笑いのように顔を作ったりと、子供の好奇心と創造力を育むことにつながる体験企画ばかりだ(推奨年齢は3~9歳)。

ホテルの一角にはクラフトスペースを設け、自然素材を使った思い出の作品を作ることができる

 アクティビティ時には、安心して森遊びができるサポートグッズを揃える。ザ・ノース・フェイスの「キッズレインスーツ」や「キッズシェルブランケット」などを用意し、急な天候の変化や気温の下がる朝晩にも対応できるようにするほか、抱っこ紐の「ベビーコンパクトスリング」も貸し出し、年齢を問わず、誰でも施設内を散策することを可能にした。

安心して森遊びができるサポートグッズもレンタルする

■自然の魅力を広く伝えるために

 異色のタッグが実現したのは、両社の思惑が一致したためだ。

 ザ・ノース・フェイスは「アウトドアの原体験」を提供するため、2014年から日帰りトレッキングを中心とした子供向けの自然体験イベント「ザ・ノース・フェイスキッズネイチャースクール」を開催してきた。好評を博す一方で、宿泊を伴うような企画を自前で行うことはできず、「提供できるプログラムには限界があった」(ゴールドウイン事業本部ザ・ノース・フェイス事業一部副部長の畑野健一さん)という。

ザ・ノース・フェイスでは子供とその親に、自然に寄り添い、生きる力を育んでもらいたいという想いから、「キッズネイチャースクール」の開催を続けている

 一方、「大人のためのファミリーリゾート」をコンセプトとするリゾナーレ側も、自然を切り口としたコンテンツの開発を模索していた。星野リゾート トマム総支配人の渡辺巌さんは、「自然と触れ合うニーズは年々高まっている。トマムであれば現状、絶景を眺められる『雲海テラス』と、ヤギや羊、牛などが暮らすファームエリアがあるが、さらに『身近な自然』というコンテンツが入ることで、滞在型リゾートとしての魅力が一層高まると考えた」という。

トマム山の標高1088メートルに位置する「雲海テラス」では、眼下に広がる雲海を堪能できる

 リゾナーレが自然体験にまつわる新企画を構想していると知ったザ・ノース・フェイス側が、キッズネイチャースクールで培ってきたノウハウの提供を申し出て、協業が決定。宿泊施設・アウトドアフィールドを持つ星野リゾートと、自然での遊び方を熟知するザ・ノース・フェイスが組むという、異色のタッグがここに実現した。もともとリゾナーレトマムとリゾナーレ八ヶ岳にはザ・ノース・フェイスの直営店があり、日常的に協力関係を築けていたこともコラボレーションを進めやすくした要素だろう。

■通年実施の可能性も…

 プログラムの企画段階では、ザ・ノース・フェイスの本部スタッフが現地に行き、フィールドを確認しながらアイディアを出し合った。両社がこだわったのは、自然体験のハードルを程良く下げること。アウトドア初心者でも探索しやすい平坦なルートを選び、日常的に自然に触れる機会のない人でも、達成感を味わえるようにした。そのためアメリカの国立公園で取り入れられているセルフガイディングシステム(資料を参考にしながら案内人を介さずに自身のペースで自然観察するやり方)を採用。また、「リゾナーレアドベンチャーカード」のメニュー内容は、キッズネイチャースクールでつながりのある、アウトドアプロデューサーの長谷部雅一氏が監修した。

 森遊びデビュープログラムが好評を博せば、今後、協業のさらなる進化も期待できる。今回は初開催ということで、一日3組限定の人数制限をしたが、運営が軌道に乗れば、希望する宿泊者全員が楽しめるプログラムとなり得る。また、同企画は秋冬シーズンだけでなく、春夏にも開催が可能で、四季折々の自然の魅力を訴求することができる。両社の今後の展開にも目が離せない。

通年開催できれば、四季折々の自然を楽しむことも可能だ(リゾナーレトマム)

■担当者から

自然と触れ合う機会に――ゴールドウイン事業本部ザ・ノース・フェイス事業一部副部長の畑野健一さん

 今回の協業によって、これまでブランドとして接点の無かったご家族にアウトドアの楽しみ方やブランドへの理解を伝え、客層の幅を広げられればと思っています。アドベンチャーカードをクリアした人に、ザ・ノース・フェイスショップで使えるクーポンを付与するようなサービスも提供しますが、今協業で大きな収益を上げるつもりはありません。あくまでブランディングの一つであり、森遊びをきっかけにアウトドアに親しみを持ってもらいたいと思っています。

畑野健一さん

自然を知り尽くし、アイディアも豊富――星野リゾート トマム総支配人の渡辺巌さん

 ザ・ノース・フェイスのスタッフは、自然を知り尽くしている印象があります。「こういうフィールドなら、あんな企画を楽しめる」と、遊び方のアイディアが豊富にあり、さすがだと思いました。新型コロナウイルス禍で自粛ムードが広がっていますが、自然と触れ合いたいというニーズは高まっています。こうした中、ハードルが高い自然遊びを当施設がバックアップして、気軽に楽しんでもらえればと思っています。

渡辺巌さん

<「森遊びデビュープログラム」付き宿泊プラン概要>

■期間:21年9月1日~11月30日チェックアウトまで(※リゾナーレトマムは10月31日まで)

■料金:リゾナーレトマム 2万400円~、リゾナーレ八ヶ岳 2万6000円~(1室利用時の大人一人あたり、税・サービス料込み)

■予約:リゾナーレトマム公式サイト

    リゾナーレ八ヶ岳公式サイト

(企画・制作=繊研新聞社業務局)



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