GWTコミュニケーションズ(東京)は服好きのためのコンシェルジュ付きメンズ服レンタルサービス「コンシェンタル」を今春からスタートする。
オリジナルブランド「コミューズ」でデザイン性の強い嗜好(しこう)品ライン「オム」とベーシックなビジネススーツライン「クラシック」を用意する。その中から毎月、専属コンシェルジュが利用者に合った服をお薦めすることで、服に関する悩みを解決し楽しんでもらうのが目的。
3月下旬には東京・表参道に実店舗もオープンする予定だ。
(大竹清臣)
同サービスを立ち上げたのは、セレクトショップ出身の若手2人(山本悠太代表、コンシェルジュの諸岡拓朗氏)が中心。「洋服のレンタルサービスは増えているが、ボリューム層向けの利便性を追求したものがほとんど。当社では若い服好きの限られた顧客を対象とすることでステイタスを高めたい」(山本代表)としている。
多くの男性は「服を選んだり、保管したりするのが面倒」「何が自分に本当に似合うのか」「どこに買いに行けばいいのか」などの疑問を解消しつつ、所有するリスクがなく、新たなファッションに挑戦できるのが同社のサービス。商品選びからレンタル期間中の着こなしまで、LINE@をメインとしたコミュニケーションツールを通じてコンシェルジュがサポートする。
「今後、AI(人工知能)が進化しても顧客の想像の先を提案できる〝人の力〟は大きな武器になる」(諸岡氏)と強調する。外部のスタイリストと組んだサービスも計画している。
コミューズは都会で働く25~35歳男性を主対象に、2ラインを年4回コレクション形式でルックを発表する。デザインを担当するのは山本代表。初回は45型2500着を揃える。コレクションがリアルに見られる場も定期的に提供する。気に入れば会員価格で購入も可能。ECサイトは9日からオープンする。
同サービスは、ライトプランが月額9800円。クラシックライン1セット借り放題+コンシェルジュサービス+オムラインの利用権(販売価格の15%でレンタル可)。スタンダードプランは月額1万5800円。クラシックライン2セット借り放題+以下はライトプランと同じ。
商品交換する場合は、別途配送料などがかかる。エクスクルーシブプランは3カ月12万8000円。両ラインを全て借り放題+コンシェルジュサービス。一度に借りられるのはクラシックラインから2セット、オムラインから5点。期間中は何度でも交換可能。なお、両ラインの単品レンタル(販売価格の25%)もある。
通常のショップでは販売員にコーディネートを組んでもらっても買うか買わないかの二択だが、レンタルなら低リスクでいろいろな服装を楽しめる。サービス開始に先行してクラウドファンディングを実施し、目標の100万円を突破した。今後、レンタルは若い世代を中心に加速度的に広がるとみており、来期(19年6月期)には会員1000人を目標とする。