フォワード・アパレル・カンパニーとイエリデザインプロダクツの協業による新規ブランド事業「FAショールーム」のコレクションがデビューした。15~16年秋冬からのスタートで、メンズの「エレホン」、レディスの「ステイアー」「ステイシー」の合計3ブランド。百貨店の自主編集売り場やセレクトショップ、専門店に向けて供給する方針だ。
FAショールームは、「新たなビジネスモデルを確立する」(長ヶ部良一フォワード・アパレル・カンパニーCEO)ことをめざして開発した事業。イエリデザインプロダクツの手塚浩二社長がプロデュースし、OEM(相手先ブランドによる生産)事業で培ったフォワード・アパレル・カンパニーのソーシングのノウハウを結合させている。メンズのエレホンは、デザイナーに有働幸司氏を起用、レディスの2ブランドはイエリデザインチームが企画した。
エレホンのコンセプトは「自分らしさを知っているクールな男たちへ」。ターゲットは30~40代で、レザー、ミリタリー、トラッドを柱に、「男の基本カラー」としてブラック、グレーその他シーズンカラーで構成している。フォワード・アパレル・カンパニーが得意とするレザー、ニットがコアプロダクトで、小売価格は、ボトムで1万9000円から、ジャケット3万5000円から、コート3万9000円から。
ステイアーは、「進化するベーシック」がコンセプト。30~40代を想定したラインと、30歳前後に向けた
よりトレンドを意識したラインの2ラインで構成。コートは3万7000円から、ジャケット2万4000円から。ステイシーはステイアーよりもモード寄りのテイストで、「年代に関係なく、モードを愛する女性」がターゲット。コート6万9000円から、ブラウス2万5000円から。
デビュー展では、エレホン55型、ステイアー64型、ステイシー54型を披露、百貨店、セレクトショップ、専門店のバイヤーにアピールした。今秋冬の販売目標は、3ブランド合計で2億円(卸ベース)。