「無駄な商習慣を省き、クライアントも、その先にいるエンドユーザーも幸せになれる支援の仕組みを作りたかった」。そう話すのはEC支援・インク合同会社(東京)の編田琢也代表だ。成長するEC市場に支援企業は多いが、窓口の会社が下請け・孫請けに出すケースもあり、結果的にコストがかさむことも多い。案件ごとに必要なタスクを持ったプロのフリーランスを、同業者の自治団体である〝ギルド〟に見立てたチームで、コストパフォーマンスの高い解決策を提供する。
(永松浩介)
編田さんは、複数のECサイトの運営を経験し、24歳のころに博報堂アイ・スタジオに転じた。ベンチャー経験しかなかったため全くの異文化に驚いたが、きちんとした日本の会社でビジネススキルを学べて有意義だったという。2年勤めた後、DtoC(メーカー直販)ブランド運営・支援の会社に入り、3年後の20年に独立した。