ファッションデザイナーのMUGがジュエリー職人とタッグを組んだファッションジュエリーブランド「ISHI」(イシ)を8月27日から販売を始めた。全て受注生産で、オンラインでの販売がメイン。一点ずつ職人が手仕事で製作し、シリアルナンバーが刻印される。
販売元となるエンコードリングは、3Dプリントの技術を生かし、吹き込んだ声の波形をそのままリングやネックレスにし、アプリで再生可能にするなど、ユニークなジュエリーを作る企業。今回、改めてメッセージ性あるジュエリーを作ろうとの目的で、MUGにデザインを依頼した。
ファーストコレクションのテーマは、「意志の解放」。何物にもとらわれないデザインを追求したという。ミニマルながら、その量感と独特のフォルムが強さを感じさせるジェンダーレスなデザインだ。シルバーをメインに、天然石やゴールドのディテールでアクセントを加えている。
ピンキーリング(16万5000円)は、まるでキューブに指を通すようなスクエアフォルム。ピラミッド型のグリーンアメジストやスモーキークォーツをセットし、角に丸みをもたせ、滑らかな印象も加えている。バンブーシリーズは、竹を模したテクスチャーが特徴。大小5本のバンブーリングを重ねて1本にしたボリューミーなリング(15万4000円)もある。真ん中に向かって太くなっていく立体的なデザインだ。「身に着けられる範囲で、インパクトとボリュームのあるジュエリーを作ろうと思った」とMUG。
今後、「シルバー製のオブジェなども作っていければ」(MUG)としている。