石川商店(静岡県三島市、石川英章社長)が運営するレディスセレクトショップ「イシカワラボ」がコロナ下も売り上げを大幅に伸ばしている。22年8月期売上高は前期比50%増の3億円で、19年の約3.5倍。コロナ禍を機にEC販売に舵(かじ)を切り、全国にファンを増やすとともに、新しい働き方や運営の構築が軌道に乗った。「場所は関係なく、地方の個店でもやれる事例を積み重ねることで、業界も盛り上げていきたい」(石川社長)という。
(古川伸広)
前期の売上高はほぼEC販売が占めた。実店舗で徐々に売り上げを伸ばしていたが、コロナ禍で厳しくなり、20年にショッピングサイトを立ち上げてECを本格的に始動した。インスタグラムやネット広告などで誘客し、ライブ配信で新商品やスタイリングを見せて視聴者が増えていった。売上高は19年度が8400万円、20年度1億円、21年度2億円と右肩上がり。今期の9月は月間最高の4500万円を達成し、10月は5000万円を見込み、さらに勢いが増す。
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