新たな循環型シルク産業を埼玉県から世界へ――フレグランス企画やシルクニット製造のアイシルク(東京)は養蚕から最終製品までを国内で一貫する「シルク一元化」プロジェクトを推進している。かつて養蚕と絹織物で栄えた秩父地域を拠点に就労支援も活用。観光業との融合も目指す。
(関麻生衣)
廃校を生産拠点に
拠点は秩父地域で特に養蚕業が盛んだった皆野町で廃校になる皆野町立国神小学校を利用する。隣接する1万平方メートルの土地を桑畑に改良し、蚕は小学校の教室で育てる。製糸、撚糸、精練・染色の各工程は国内工場に外注し、自社で製品化する生産モデルを描く。廃校での繭生産は来年4月に開始予定。第一段階として今年10月、製糸工場から絹糸を買い取り最終製品にして売る仕組み作りに着手する。
社長の堀口智彦さんは秩父市出身。ロンドン芸術大学を卒業後、メンズブランドを立ち上げた。ブランドを15年に休止後、英キャサリン・ハムネット・ロンドンでチーフデザイナーに従事。当時から、国内シルク産業や和装需要の低迷に問題意識があったという。
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