宮前義之が手掛ける「エイポック・エイブル・イッセイミヤケ」はパリ・ファッションウィーク中の2日間、八つ目の企画「ケンタ・ウメモト・プロジェクト」を披露した。エイポック・エイブルは、一体成型の服作りを探求する「エイポック」の考え方を受け継ぎながら、新進のテクノロジーやアートと協業する取り組み。
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今回は新進の写真家、梅本健太と協業してコレクションを製作した。このために撮り下ろした花の写真とともに、それを転写したドレスやコンビネゾンを展示した。ベースの生地は、スチームを当ててプリーツを作るスチームストレッチ。仕立てたアイテムを平面に置き写真を転写することで、無造作なよれや不思議な柄が生まれた。
そのほか、探求を続けてきたエイポック・エイブルの物作りを知ってもらうために、スチームストレッチやベイクドストレッチといった生地の製作過程が体験できるワークショップなども開いた。
(青木規子)