《あの日あの時》伊藤忠商事・岡藤氏×三井物産・鈴木氏 二人が熱く語った商社のブランドビジネス(1998年2月25日)

2025/01/31 16:00 更新有料会員限定NEW!


 繊研新聞が過去に掲載した記事を再掲する《あの日あの時》をはじめます。当時を振り返られると同時に、今読むからこそ心に響いたり、ビジネスの役に立つ記事を紹介していきます。

 第1回目は1998年2月25日付、「《対談》商社のブランドビジネスの現状と課題」。岡藤正広・伊藤忠商事アパレル第三部長(当時)、鈴木正隆・三井物産繊維第一部長(同)の両者によって、ブランドビジネスはどう発展していくべきか、語られています。

 のちに伊藤忠商事代表取締役会長CEO(最高経営責任者)となる岡藤氏はブランドビジネスで頭角を表し、キャリアを積んできました。その岡藤氏が「先を行っている」と徹底的に研究した相手が三井物産でのちに副社長になる鈴木正隆氏です。98年は、ジャパン社の設立が増えてきたものの、まだラグジュアリーブランドという言葉が広がっていなかった頃です。「ザラ」が上陸し、家計消費額が頭打ちになるなど、長期のデフレ突入を予感させる年でもありました。周囲の環境を冷静に分析しつつ、次のビジネスモデルに向けて「自分たちに何ができるか」を熱く語る二人の様子が印象的な対談です。

※プロフィールやデータなどは当時のものです

《対談》商社のブランドビジネスの現状と課題(1998年2月25日付)

21世紀に向けこれまでと違う発想で事業模索

岡藤正広・伊藤忠商事アパレル第三部長、鈴木正隆・三井物産繊維第一部長

 昨年は「アディダス」や「クリスチャン・ディオール」など海外ブランドの日本側企業との提携解消が相次いだ。海外ブランドが日本市場への独自進出の姿勢を強める中、大手商社のブランドビジネスにおける役割が改めて問われている。伊藤忠商事の岡藤正広アパレル第三部長と三井物産の鈴木正隆繊維第一部長に商社の立場から見たブランドビジネスの現状と課題について語ってもらった。(柏木均之)

問題解決能力が必要

――まず商社の立場から見たブランドビジネスの現状は。

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