イタリアのトリエステでこのほど、若手デザイナーのコンクール「イッツ・コンテスト2026」(主催イッツ財団)が開催された。02年からスタートし、今回24回目を迎えた。
(ミラノ=高橋恵通信員)
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一昨年まではコンクールがメインの形式をとっていたが、昨年から大きく形を変えた。優勝者1人を決めるのではなく、10人を選出して、「イッツ・エクセレンス・アワード10×10×10」を授与。その全員に向けて10日間の滞在型制作活動の機会を提供すると共に、1万ユーロの賞金を贈り、同財団のミュージアム「イッツ・アルカデミー・ミュージアム・アート・イン・ファッション」(以下、イッツ・アルカデミー)で開催する「ライズ・アンド・シャシン展」に作品を10カ月間展示する。
滞在型制作活動プログラムでは、個人およびグループでのメンタリング、ワークショップ、ディスカッションセッションを組み合わせ、参加者がより意識的かつ体系的なデザインビジョンを構築できるように支援を行った。今回は企業やアーカイブ訪問の他、トリエステ周辺フリウリ地方の伝統的な靴製造に関連する職人技についての掘り下げた。
イッツ財団のバルバラ・フランキン代表は、「コンクールという競争ではなく、コラボレーションに焦点を当て、若手デザイナーに成長の機会を提供することを選択した。今のところそれはうまく機能している」と語る。
今回は74カ国から700人以上の応募があった。受賞者10人の出身国は、英国、フランス、中国、ベルギー、米国。3月20日の表彰イベントではその他の賞も発表された。
最優秀賞にあたる「審査員特別賞」は、ベルギー出身のクロエ・レナーズに授与された。副賞として、デザイナーのニーズや創造的な志向に合わせ、イッツ財団によるオーダーメイドの支援を提供する。単なる祝典に終わらず、同財団による具体的で継続的な取り組みを行う。
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