ジェイドグループは今期(26年2月期)、前期にM&A(企業の合併・買収)で傘下入りしたマガシークとの連携を完結させ収益性を高める。また、引き続きM&Aを進める。
マガシークは前期末時点で「下がり続けている取扱高を修正できていない」(田中裕輔CEO=最高経営責任者)との課題がある。昨年10月に主力ECモール「ロコンド」と倉庫、システムを統合し在庫共有を図った。一定の効果はあったがまだ十分ではないとし、今期は一部残っていた統合を完了する。ただ、マガシークが手掛けるBtoB(企業間取引)向けのECサポート事業で、日本から事業撤退したベネトンなど複数社の離脱があるため、今年度の取扱高の計画値は450億円(前期比10.7%減)、営業利益15億円(2.3%減)をボトムラインに想定する。
M&AはこれまでECモールを複数統合してきたが、買収対象が減ってきているとし、今後は「ブランドを最重要領域に設定する」。3月にベネッセコーポレーションの生活情報メディア「サンキュ!」事業、バングラデシュでレザーグッズを製造・販売する岡山県本社のブルーシンシア、北海道釧路市に本社、店舗を構えるセレクトショップ運営マルタミの3社の株式譲渡契約を締結した。また、中間持ち株会社アンバーリーグを設立し、ブルーシンシア、マルタミ、TCB(持ち分法適用子会社)、ファシネイトを管理する。サンキュ!事業は6月の株式譲り受けを経て、アリガトを設立する。