「日本の物作りはもっともっと知られていい」 日本アパレル・ファッション産業協会の鈴木恒則理事長

2025/07/02 07:58 更新NEW!


鈴木恒則理事長

 「日本の物作りの素晴らしさを、いかに国内外で知っていただくか。そのために果たす役割がある」。そう語るのは日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)の鈴木恒則理事長だ。その一つである「J∞QUALITY」(Jクオリティー)特別事業では、新たにレディス分野でも海外見本市出展を目指す。

 先行するメンズ分野では、フィレンツェの見本市ピッティ・イマージネ・ウオモに6回出展、受注は「3回目から1億円以上」。以来、それを上回る実績を積み重ねているが「もっともっと知られていい」と考える。

 メンズで伝わりやすいのは日本素材の優秀さ。レディスは「素材だけでは差別化しにくく、もう一つか二つ掛け算の要素が要る」と見るが、「来年には海外展に出たい」と準備に入る。

 一方、衣料輸入浸透率が98.6%まで高まるなど、国内生産の厳しさは続く。工賃の値上げ要請もあるが、「売れる物にならなければ駄目。我々が出口戦略をしっかり進めることで、サプライチェーンの強靭(きょうじん)化にも貢献できる」と話す。

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