日系繊維企業の東南アジアでの製造拠点であるタイやインドネシアで、環境負荷を低減する取り組みが加速している。カーボンニュートラルを目指したり、廃ペットボトルを回収し再生糸を作ったりと活動は旺盛だ。
(高田淳史)
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タイ国内で安定調達
帝人フロンティアグループのタイのポリエステル繊維の生産拠点、テイジン・ポリエステル・タイランド(TPL)は、タイ国内のペットボトル粉砕原料を使ったリサイクルチップの生産を来年1月から始める。「グローバルブランドなどから再生糸需要が強いが、タイでボトルフレークスを安定確保するのが難しかった」。しかし、長年のネットワークを生かし、ペットボトルの回収業者やリサイクラーと協業し実現する。TPLに最新鋭の洗浄設備やリペレット機を導入し、25年度で年間7000トンを生産。需要次第では倍の規模に応じる準備を整える。再生ポリエステル長繊維を作ってタイ・ナムシリインターテックスなどと連携しグローバルスポーツ企業と強力に組む狙い。
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