ジーンズカジュアル専門店の2月14日の定店観測は、全国的に気温が上昇した影響で、カジュアル店を中心にパーカやニットトップ、薄手のアウターが動いた。一方、高単価品を軸とするジーンズ店では、スカジャンが浮上しているものの春物はまだ鈍い。冬物アウターの実需買いも続いている状況だ。
観測日の東京都心は20度を超え、4~5月並みの気温となった。その結果、「気温が高かったこともあり、ニットトップやパーカの動きが良かった」(メソッド)、「ポリウレタンや綿・ポリエステル混のポンチ素材を使った軽量アウターの動きが良い。綿セーターの動きも目立つ」(ジーンズメイト)、「店頭で打ち出した薄手のニットやアウターに動きがあった」(マルカワ)などの声が上がった。
カジュアル店ではMA-1人気も継続中だ。「メンズアウターの売り上げが前年比3倍に。うち7割がアルファ・インダストリーズのMA-1」というアメリカ屋をはじめ、メソッド、ジーンズメイト、マルカワ、ブルーワイルドが「MA-1が良い」とする。
ジーンズ店では春物に大きな動きは見られなかった。「外は暖かいもののダウンジャケットがまだ動く」(ロフトマン1981)や「冬のセールもほぼ終わり、春物立ち上がりもまだ早いため、目立った売れ筋はなかった」(タイガースブラザース)、「半袖Tシャツやシャツ、スエットトップそれぞれが少し売れた程度。春物本格化はまだ先」(ヒノヤ)という。