プラント建設大手の日揮ホールディングス(HD)は、新規事業で衣料品回収プロジェクト「するーぷ」を始めた。専用アプリに登録してもらい、日常の動線上にある回収ボックスへの投入を促す。3月末まで神戸市内で実証実験中で、付与したポイントを商店街で使用できるなど地域活性化にもつなげる。たんす在庫を手放したタイミングで顧客にDMを送るなど、アパレル企業との協業でマーケティングへの活用も目指す。
(中村恵生)
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神戸で実証実験中
社会課題解決を目指す神戸市のプロジェクトに採択され、1月15日からの実証実験で本格始動した。専用の無人回収ボックスを神戸市営地下鉄の三宮・花時計前駅、三宮オーパ、センタープラザ、デザイン・クリエイティブセンター神戸の4カ所に設置。投入口はアプリで解錠する仕組みで、ごみなどの投入を防止する。センサーを搭載し、回収量を遠隔から確認して適切なタイミングで回収できる。