服飾雑貨メーカーはコロナ禍が明け、人流の増加や旅行、イベントの再開などで業績が上向いている。百貨店が主販路の企業はインバウンド需要も加わり、売り上げが伸びている。だが、百貨店は平場の縮小や閉店が続いており、売り場の確保が難しくなっている。そこで、多様な取り組みや強みとなるアイテムを増やし、総合力に磨きをかけて企業価値の提案を強めようとしている。市場での存在感を高めることで、取引先や売り場の拡大を目指す。
川辺の24年3月期連結は、売上高が前期比4.1%増の130億6800万円で、2期連続の増収。ムーンバットの24年3月期連結は、売上高が前期比10.7%増の106億1000万円で、3期連続の増収となった。売り上げアップは、商業施設の客数増や専門店など新規販路開拓のほか、残暑で傘や帽子、ハンカチなど服飾雑貨メーカーが得意とする春夏商戦が好調だったことが主な要因で共通している。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!