記者の目

繊維・ファッション業界の現場を取材する記者による解説企画。日々の取材に基づく事実と知見をもとに、そこから見えてきた課題や兆しにフォーカスし、独自の分析や提言を行います。表層的なニュースでは捉えきれない産業構造や動向を読み解き、業界の明日を考えるためのヒントや、ビジネス判断の一助になることを目指します。

【記者の目】新興ブランド、卸先開拓が難化 SNSや受注会で直販強化へ

2026/04/06

 新興ブランドがセレクトショップなどの卸先を開拓するのは以前に比べ、だいぶ困難になっている。一部の元気なところを除けば、地方のセレクトショップの経営が厳しい状況で、新たなブランドの発掘・育成する余裕がなくなっている...

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【記者の目】胸を小さく見せる下着が広がる 潜在需要の商品化は新定番になるか

2026/03/30

 バストのボリュームを抑える機能性インナーが存在感を増している。かつてはユーザー層や使用シーンが限定的な商品とされてきたが、SNSやECのレビューが多様な潜在需要を映し出した。「これが解決策」と確信した顧客が自発的...



【記者の目】不透明な時代の海外OEM・ODM企業戦略  ASEANや中東を取り込んで

2026/03/23

 中国及び香港のOEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業は、ASEAN(東南アジア諸国連合)や中東を取り込んだ新たなグローバルサプライチェーンを構築している。AI(人工知能)活用のスマートファクトリー化...



【記者の目】百貨店が専門店導入で伸ばす 商圏客のデイリー需要に対応

2026/03/09

 百貨店の専門店導入が続いている。地方・郊外店だけでなく、大都市の百貨店でもその動きが広がってきた。ローコスト運営による収益改善、ファミリー層など新規客層の獲得など集客力の向上といった百貨店が長年抱える課題解決が狙...



【記者の目】ヨーカ堂跡が提供する事業機会 開発減り高まる既存の価値

2026/03/02

 イトーヨーカ堂などのヨーク・ホールディングス(HD)は、25年9月からファンド傘下で新たな成長戦略を進めることになったが、それまでセブン&アイグループとして進められた構造改革に伴ってヨーカ堂はGMS(総合小売業)...



【記者の目】ユニクロ、無印良品、UA、マッシュHD 日中関係冷え込みの影響をどう見る

2026/02/16

 25年12月の訪日外国客数は361万7700人で、過去最多を記録した。だが中国からの訪日客は年初来の増勢が一転、12月は33万400人で45.3%減と大幅減だった。11月7日の高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁...



【記者の目】変化する尾州産地の毛織物業 ファンドや商社参入の動き

2026/02/09

 尾州産地の毛織物業で外部資本や商社による新たな支援事例が生まれている。特に商社は世界に通用する希少な技術を確保して差別化を図り、産地側は資金援助と販路開拓によって技術を確実に次世代へ引き継ぐための準備期間を確保す...



【記者の目】国内革製品メーカーの生き残り策 幅広い視野で可能性を探る

2026/02/02

 国内の革製品メーカーは主力販路の百貨店平場の減少や原材料費の高騰、自社ブランドの知名度アップといった課題を抱えている。今後、国内ブランドが生き残るためには何が必要か、各社の事例をもとに探る。(吉野光太朗=本社編集...



【記者の目】課題多い衣服の資源循環 昨年後半から大きな動きが相次ぐ

2026/01/26

 服の資源循環は乗り越えるべき課題が多く、なかなか前に進まないが、昨年後半から年末にかけて大きな動きが相次いだ。ジャパンサステナブルファッションアライアンス(ジャスファ)が一般社団法人化し、昨年10月には帝人フロン...



【記者の目】パタゴニア「レポート」を読む 業界が向き合うべき課題を提起

2026/01/19

 パタゴニアが25年11月に発表した「ワーク・イン・プログレス・レポート」は、多くの業界人に読んでもらいたい報告書だ。気候変動対策の前進事例とともに、不十分な点も明記している。その「不十分な点」こそ、アパレル業界が...