JR博多シティの専門店街上期 営業短縮も過去最高更新

2019/11/13 06:30 更新


 JR博多シティの専門店街、アミュプラザ博多とアミュエスト、博多デイトスの上期(19年4~9月)売上高は、年始から土日の閉店時刻を1時間繰り上げるなど営業時間を短縮しながら、上期として過去最高となった。

 アミュプラザ博多は、飲食街など一部改装休業の影響で4月に前年割れとなったが、5~9月は毎月増収となり上期2.9%増。消費税増税後の10月も雑貨や飲食、シネマが順調で、前年同月比1%増を確保した。アミュエストと博多デイトスの上期合計は2.6%増だった。

 インバウンド(訪日外国人)需要は、韓国人客急減の影響が一部に出てきているが、ラグビーワールドカップ効果もあり3施設合計の上期免税売上高は0.5%増となっている。

 入館者はアミュプラザ博多(博多阪急含む)が上期0.9%減の約2576万人、アミュエストと博多デイトスは4.3%減の約985万人と伸び悩んだ。前期に実施した有力集客催事の反動減や、韓国客の減少も響いたと見られる。しかし客単価、買い上げ率の上昇で売り上げ増を確保した。

 上期の商品別売り上げ動向では、アミュプラザ博多で衣料品全体で4%増、身の回り品5.2%増、雑貨6%増、飲食1.7%増、食品・土産物3.9%増など。上期に特に伸ばしたファッション関連店はステュディオス、ザ・ノース・フェイスグローブウォーカー、マーコート、アングリットなど。

 一方、アミュエストと博多デイトスでは、改装で1店増えた衣料品5.2%増、身の回り品1.3%増、飲食0.9%増、食品・土産物8.2%増、雑貨1.7%減。ファッション関連ではインデックス、にゃーショップ、ミスティウーマン、ローリーズファームなどが好調だった。

 下期も年末年始の館内ホール催事「鉄道ひろば」開催などで集客を強める。アミュプラザ博多の通期売上高で420億円(前期416億円)、博多阪急を含むJR博多シティ全館で1200億円(1185億円)を目指す。



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