パリ拠点の「ケンタマツシゲ」 現地で初の期間限定店

2017/11/07 04:28 更新


ケンタマツシゲ

 パリ日本文化会館内ザ・ジャパンショップ伊勢丹三越で、パリを拠点に活動する「ケンタマツシゲ」初の期間限定店が開催された。このブランドは、新人デザイナーの登竜門、仏イエール国際モード&写真フェスティバル2014のコンペティションでプルミエール・ヴィジョン最優秀賞(グランプリ)を獲得した松重健太が立ち上げ、パリ合同展デザイナーズアパートメントで毎シーズンコレクションを発表している。日本では伊勢丹新宿本店リ・スタイルで販売されている。

 17年秋冬コレクションは、17世紀の米人画家ジェームズ・マクニール・ホイッスラーの影響を受け、きものの着崩れからインスパイアされたボリュームとラインで「緊張と弛緩(しかん)」を表現した。旅行客を中心に、好調な売れ行きだ。

 同店で開かれたレセプションでは、月岡芳年の浮世絵から発想した、きものを現代に再解釈した18年春夏のフロアショーも行われた。日本文化がコレクションの基盤となっている。「ぶれないように、現代性を追うより、唯一無二の世界をつくりたい」と松重。

(パリ=松井孝予通信員)




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