ケリンググループは、完成したばかりの東京の新社屋で、「ウーマン・イン・モーション」のトークイベントを開いた。
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コロナ禍で中止になったカンヌ国際映画祭2020の公式作品『朝が来る』の河瀬直美監督、主演の永作博美さんと井浦新さんをゲストに迎えた。この作品は辻村深月のミステリーを原作に、子供に恵まれなかった夫婦と母となってしまった中学生との「特別養子縁組」から生じた家族の絆、それぞれの葛藤が描かれている。
トークでは、日本と欧米の女性に対する意識の差、日本映画界の女性や日本社会における女性のあり方、また作品のテーマでもある母、親について意見を交換した。ケリングはオフィシャルサイトでこのイベントの動画を配信している。
ウーマン・イン・モーションは、ケリンググループがカンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーとなった15年に発足。映画産業に貢献してきた女性、才能ある若手女性映画監督の「アワード」と、映画産業における女性のポジションについて意見を交わす「トーク」の二つのプログラムで構成する。現在は写真や文学へも活動を広げている。
(パリ=松井孝予通信員)