紀州繊維工業協同組合(和歌山県)は10月1、2日、東京・南青山で「高野口パイルファブリック展『ぷわぷわ21』」を開く。産地企業12社が参加し、テーマカラーのオレンジで統一したファーやジャカードなどの生地と製品を展示販売する。
岡田織物は表面加工を施した生地や可愛らしさを打ち出したファー、松岡織物は綿とウールを組み合わせたシックなニットを提案。井脇織物は3色の糸を組み合わせた深みのあるウールパイルジャージー、妙中パイル織物は多色プリントのコットンベルベットやジャカードプリントなどを披露。杉村繊維工業は最高級フェイクファーを使ったぬいぐるみ「イエティ」「サボテン」を推す。青野パイルは設備投資で生地の種類を充実した。
同展は10月12日に地元・高野口でも初めて開く。東京展の12社に中野メリヤス工業を加えた13社が出展。地元住民に繊維産地であることを周知する狙いで、特に若年層への発信を重視する。高野口パイル織物資料館では再織(シェニール織)の体験やファーボール作りのワークショップも開き、産地の魅力を発信する。