TSIホールディングス傘下のラリン・ジャパンは、イスラエル発のボディーケアブランド「ラリン」で若年層との接点を広げ、認知と客層の拡大を狙う。新たに打ち出す「ミネラルコレクション」で、ティックトックのフォロワー数が570万人以上のダンス&ボーカルグループ「ワンエンオンリー」と初のタイアップキャンペーンを実施している。
ミネラルコレクションは、「デッドシーミネラルズ」として販売していたシリーズを刷新したもので死海の美容成分をぜいたくにブレンドした。日本市場に合わせ、肌悩みにアプローチする機能面をアピールし、5月の先行販売では約4、5カ月分を見込んでいた在庫が完売したという。女性客が中心だったが、同シリーズでは購入者の約2割が男性で、新規層への広がりもすでに見られる。
キャンペーンでは、ワンエンオンリーのメンバーが香りのイメージをダンスや色で表現した動画やビジュアルをSNSや特設ページで公開。購入特典も用意した。ルミネエスト新宿、大阪のルクアイーレなど、若年層の来館が多い商業施設とも連動し、サイネージやポスター掲出なども行う。

今年6月には、これまで販売のみだった本国イスラエルとの契約内容を見直し、企画や生産も行える体制に移行した。国内市場に適した商品作りと情報発信に注力し、今後3年で10店の出店を目指す。
石原教宏社長は「出店は慎重に考えるが、我々はコミュニケーションを大切にするべきブランド。商品の良さを店頭でしっかりと伝えていく必要がある。店頭での体験を重視した店作りを意識していく」と話す。