ディベロッパーのリーシングが難しくなっている。コロナ禍でテナントの出店意欲が極端に落ちているためだ。そうした中でオープンや契約更新を迎える大型SCは、これまでにない対応が求められる。段階的な開業や入れ替えを絞る形が多いが、有力施設は時間をかけ、コロナ下の消費動向の変化も捉えながら、新たな姿を見せようとしている。
(田村光龍)
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地域発の比率高め
イオンモール白山は、ユニクロなど一部は秋になるが、総賃貸面積7万4000平方メートルに200店を揃えて7月19日に開業した。年間800万人の集客に向けてエリア最多の多彩なテナントを揃えた。その実現には「早くから地域に入ったことが大きい」(岩村康次社長)という。着工前の19年1月に小寺和也ゼネラルマネージャーが現地に入り、リーシング作業を進めてきた。2年半に及ぶのは、同社のこれまでの開発にはなかったという。すでにテナント各社の出店意欲の減退が顕在化していたことへの対策で、コロナ禍で環境はより困難になったが、ほぼ揃っての開業にこぎつけた。
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