レコールヴァンクリーフ&アーペル オブジェ展を開催

2018/04/13 10:59 更新


 ジュエリーと時計制作を学ぶレコールヴァンクリーフ&アーペル(パリ・ヴァンドーム)で、イスラムのプリンス、サドルディン・アーガー・ハーンが妻カトリーヌに贈ったシガレットケース、バニティーケースなどの貴重なコレクションから50点を選んだアール・デコのオブジェ展が開催されている。20、30年代の宝飾品を鑑賞できる機会とあり、話題となっている。

 アール・デコをヨーロッパの視点から、歴史、花、ジオメトリックの三つのテーマで、また世界の視点から中国、日本、ペルシャの三つの文化でフォーカスし、グワッシュ画も合わせて展示。「カルティエ」「ブシュロン」、今はない「ラクロッシュ」をはじめとするパリのジュエリーメゾンによるモザイク、七宝、螺鈿(らでん)の驚きのテクニックや、当時のスタイルを興味深く学べる。特に日本から影響を受けた桜、菊、盆栽、コイをモチーフにしたオブジェの美しさには心を奪われる。25日まで。

(パリ=松井孝予通信員)

日本の花をモチーフにしたバニティーケース(1925年ごろ)STRAUSS, ALLARD&MEYER Photo:DOUG ROSA



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