ロンドン・ファッションウィーク・フェブラリー2024 日常を華やかに

2024/02/21 06:30 更新有料会員限定


 【ロンドン=青木規子】24~25年秋冬シーズンに当たるロンドン・ファッションウィーク・フェブラリー2024は、クラシカルな要素を取り入れたスタイルが広がっている。パフスリーブやバッスル、トレーンといったクラシックドレスのディテールを取り入れたり、フェザーやラッフルを飾ったり。優雅なデザインを添えて、日常を華やかに彩る提案だ。

【関連記事】ロンドン・ファッションウィーク・フェブラリー2024 身近な生活感あるスタンダード

 シモーン・ロシャが舞台に選んだのは、12世紀設立の厳かな教会。重たい空気すら感じる空間に、ヒストリカルなムードの透けるドレスが並んだ。重厚であるはずのクラシックなドレスだが、そのムードは、はかなく軽やか。これまで見せてきたスイートなムードを少し控えて、きりりとした空気とわずかな透明感を併せ持つコレクションとなった。

 アイテムはどれも、クラシックドレスの要素が散りばめられている。透けるブルゾンに透明なコルセットを重ね、ふわりと膨らむスカートを透明なパニエが支えている。透明なベールの中に大きなリボンを飾ったプリーツのケープドレスが透けて見えるように、半透明のオーガンディ越しに、美しい構造が透けて見える。その繊細な作りが、夢のような雰囲気を作り上げている。

シモーン・ロシャ

 透ける素材を引き立てるのがファーアイテム。ファーのケープやファーのトリミングにビジューを飾って伝統的なエレガンスを演出する。一方で、羊のようなぬいぐるみを小脇に挟み、頭にはバラクラバ、足元はビジューを飾ったクロックス。現代的なアイテムを取り入れて、クラシックなスタイルを変化させていく。グレーのポロニットにコルセット、透けるマーメイドスカートといったスタイルも新鮮だ。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事