【ロンドン=青木規子】ロンドン・ファッションウィーク・セプテンバー2025は、ローラ・ウィアー英国ファッション協会CEO(最高経営責任者)が就任して初となるファッションウィークだ。才能ある若手に向けた支援に力を入れ、参加ブランド数は例年並みとなった。若手の作品で目立つのは、舞台映えする装飾的なドレスが増えている点。レッドカーペットでも着られる絵になる服を作ることで、知名度を高めようとする動きが広がっている。
無名の若手が多いロンドン・ファッションウィークにおいて、見たいブランドの筆頭に挙がるのがチョポヴァ・ロウェナだ。1年に1回だけのショーは、ブランドが総力を挙げて楽しい企画にしようとする意気込みが伝わってくる。今回は、巨大な豚の風船が会場入り口で出迎え、原色のキャラクターがポテトチップスを配り、電光掲示板にはポップな映像が映し出されていた。情報量の多いお祭りの様相のなか、爆音のロックとともに新作が登場した。