「20年秋冬物の仕入れは前秋冬比15%減に抑え、店の売り上げは20%減と予想」――繊研新聞社は地域に密着したファッション個店・リージョナル専門店へ「アフターコロナ自店販売予測」アンケートを実施し、秋冬の見通しをまとめた。緊急事態宣言の解除後も客足は鈍く、今後も「服の購入を我慢する傾向」が続くと見て、7割以上の店舗が減収を見込み、ECの強化で補う意思が読み取れる。
(疋田優)
アンケート調査は5月下旬に発送し、締め切りを6月1日として全国38社から回答を得た。
購買意欲が戻らず
まず緊急事態宣言が解除されてすぐの5月下旬の販売動向について聞いた。「(客入りが)良くなった」との回答は10社、「まだ悪い」20社、「どちらとも言えない」4社、無回答4社で、6割弱が「コロナ前の客足に戻っていない」とした。「いまだ外出に警戒感がある」「給与、仕事、子供の学校など不安要素が多すぎ」で、ファッション商品を購入する意欲は回復していない。不要不急のファッション消費が元に戻るにはしばらく時間がかかりそうだ。一方、「良くなった」と回答したところでは、「解除を待たれていた感があり、購買意欲のあるお客が多い」というコメントもあり、顧客の来店意欲が戻れば明るいと見られる。
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