ジーンズカジュアル専門店のマルカワ(東京都町田市)は17日、神奈川県相模原市のNSC(近隣型SC)、コピオ相模原インターショッピングセンターに出店した。同社がSCに出店するのは初めて。売り場面積487平方㍍の中型店でメンズ、レディス、キッズ、服飾雑貨のフルラインを揃える。店舗数は現在36店。業績回復を背景に、路面に加え、高い集客が見込めるSCなどに積極出店していく考えだ。
同社の15年2月期は売上高45億5900万円(14年2月期は46億3900万円)、営業利益7596万円(788万円)、経常利益2487万円、純利益5277万円。減収だが営業増益で経常損益と純損益は黒字転換した。
減収は2店の退店が要因。粗利益率は45.7%と1.9ポイント上昇した。14年3月からレディスの構成比を下げ、主力のメンズを増やした。女の子がビッグシルエットで着るためにメンズのTシャツを買うケースもあり、メンズカットソーが好調に売れた。「ビーワンソウル」(サンマリノ)のアヒルキャラクターTシャツは販売数が5倍近く伸びた。こうしたことで値下げ販売が減った。粗利益率改善で営業利益が大幅に伸びた。
14年3月にはEC(電子商取引)販売事業部を立ち上げた。ECで仕掛けた商品はプロパー販売が好調。ECの売り上げは4億6000万円で従来の3倍に伸び、粗利益率は50%となった。14年秋からEC用商品の倉庫を確保し、物流の改革も進めている。チラシの広告をネットに移行し、コストも削減した。
13日には、東京・阿佐ヶ谷の商店街に売り場面積254平方㍍の路面店を出店した。1900~2900円の低価格商品、NBのジーンズ、服飾雑貨までを揃える。店の奥ではジーンズを集積し、旬のアメカジコーディネートを見せる。
同社は今期、さらに2店の出店を予定する。