8月頭のコペンハーゲン、末のオスロに続き、26年春夏の欧州ファッションウィークの先陣を切ったのが、オランダのアムステルダムで行われた「アムステルダム・ファッションウィーク」(AFW)だ。シーズンはなく年1回で、今年は8月31日~9月4日の5日間の開催。パリで「ジャンポール・ゴルチエ」のクリエイティブディレクターに就任したデュラン・ランティンクも以前参加し、キャリアを積んだプラットフォームだ。
(ライター・益井祐)
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飛び石で行われていた新人のショーはあきらめて、8月31日は空港からホテル経由でアムステルダム名物の運河ツアーへ参加した。デザイン性の強いカジュアルやストリートウェアのセレクトショップ「バスケッツ」が25年秋冬オリジナルのローンチのために観光船を貸し切りした。よく見るとTシャツには同じ光景がグラフィックで落とし込まれていた。時差ボケまっしぐらながらも観光もできて、つかみはオッケーで始まった。


「カミエル・フォートヘンス」は6月のパリ・メンズファッションウィーク中に路上ショーを敢行し話題になった。地元での凱旋(がいせん)ショーはパリの第2章とでも言えそうな同じ屋外。円形になっている公園内の遊歩道をモデルたちが一つひとつ違う音源が流れるスピーカーを持って歩く。子供服が加わるなど、パリで見せたコレクションがアップデートされていた。実は10年以上のキャリアを持ち、強いファン層を持つ。
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