20年から続くコロナ禍で商売が大きなマイナスを被った業種の一つがメンズインポート卸だ。海外展示会で次シーズンの動向を満足に把握できない時期が続き、消費者の外出機会も減って需要も落ち込んだ。新たな商品開発や販路開拓で活路を見いだそうとする各社の動きを見る。
(柏木均之)
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神藤光太郎さんがスピラーレを設立したのは18年。前職のインポート卸で培ったイタリアのメンズ服のセールスやブランディングの経験を生かし、卸売りや商品企画支援を事業の軸にする予定だった。
だが最初の緊急事態宣言でもくろみが崩れた。海外展に行けず、取引先と対面の商談もできない。自社商品の広告宣伝にお金をかける余裕もなかった。
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