豊島は東京本社で「メタバース×ファッションセミナー」をリアルとオンラインのハイブリッドで開催した。テーマは「メタバース空間でファッション製品を売ってみて気づいたこと」。同セミナーは、KDDIが運営する「バーチャル渋谷」に、昨年10月に出店したパルの「パルクローゼット」の経験を軸に進行した。3D技術によるコミュニケーションのソリューションを提供するポケットアールディーの籾倉社長をモデレーターに、豊島、パル、KDDI3社が報告した。
(北川民夫)
〈登壇者〉
- 渡辺哲祥豊島執行役員デザイン企画室室長
- 三浦伊知郎KDDI事業創造本部革新担当部長
- 堀田覚パル執行役員プロモーション推進部部長兼コミュニケーショ ンデザイン室室長兼WEB事業推進室室長
- 籾倉宏哉ポケットアールディー社長(モデレーター)
令和の商店街
籾倉 私は豊島との接点を持つことでファッション業界の方々とお話しする機会が多くなっている。ファッションとバーチャル渋谷を掛け算すると面白いことができると考えていた。
三浦 KDDIが取り組むメタバース(インターネット上の仮想空間)として、20年1月に立ち上げたのが「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」。このプロジェクトに関連して日本初の自治体公認「バーチャル渋谷」を立ち上げた。リアルとバーチャル双方向でのコミュニケーションを実現し、新たな買い物体験を提供する「デジタルツイン渋谷」の開発も進展している。今後は、アフターコロナを見据えて、バーチャル空間で完結するのではなく、街との相乗効果をどう発揮するかが大切だ。