《めてみみ》チョコをめぐる意識変化

2019/01/21 06:24 更新


JR名古屋高島屋の「アムール・デュ・ショコラ」

 JR名古屋高島屋が自社サイトで男女合わせて3000人に今年のバレンタインチョコレートの購入予算を調査したところ、1万円以上という回答が昨年よりも10ポイント近く増え、男女ともに50%を超えた。3万円以上という高額の予算も女性の14%、男性の6%に上る。

 購入予算を押し上げているのが自分のためのチョコだ。その傾向は年を追うごとに顕著になり、今年は35%の女性が購入予算の8割を自分チョコに割り当てるそうだ。チョコを買う目的が、異性に贈るためから、自分が楽しむためへとここ数年で大きく変わった。

 男性の意識も変わってきている。昨年ぐらいからバレンタインの催事会場で男性の姿が増えた。普段は手に入らない欧州の人気ショコラトリーや限定協業品はスイーツ好きにはたまらないが、もはやチョコを買っても「愛を告白するため」とは思われない気安さも、男をバレンタイン会場に向かわせている要因だろう。

 昨年24億円を売り上げたJR名古屋高島屋の「アムール・デュ・ショコラ」が18日、10階をメイン会場、9階をサテライト会場として始まった。23日からは7、8階にも拡大する。7階は紳士服のフロア。男性にとって入りやすく、チョコを買いに来た男性客が紳士服フロアを回遊する効果も期待できる。紳士服とチョコの親和性は高まっている。



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