コロナ禍で屋外レジャーとして大いに盛り上がったキャンプだが、沈静化とともにその消費にも陰りが見え始め、23~24年はマーケットが大きく落ち込んだ。テントやたき火台などの大物・高額品がなかなか売れず、在庫が膨らみ各社の業績は悪化。参入したファッション企業の撤退も相次いだ。
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ところがこの間、キャンプ用品メーカーを取材すると、思いのほか明るい話題が多く驚いた。既に業績が上向いている企業、暑熱対策品でヒットを連発しているブランド、普段使いできるアイテムを拡充し新規分野に挑戦しているところなど、業界全体として復活を予感させた。
実際、キャンプそのものを楽しむマインドはそこまで落ち込んでいないようだ。例えば「チャムス」を製造・販売するランドウェルが25年10月に開催した2泊3日のキャンプイベントは参加者数が過去最多となった。以前ほど頻繁にギアを買い足すことが無くなったユーザーも、キャンプに行くことは続けているのだろう。こうした状況を背景に、専業各社は前向きになっている。
繊維・アパレル業界を回ると「キャンプはダウントレンド」とのネガティブな意見をよく聞く。しかし当事者の話を聞き、現場を見てみると、やや違った世界が広がっている。イメージだけでなく、数値や現象など多角的に物事を判断しなければ、商機を逃しかねない。
