《めてみみ》春物の楽しみ方

2026/03/27 06:24 更新NEW!


 3月が終わろうとしている。やっと桜の花も咲き始め、本格的な春の到来となる。今年の春の訪れは遅かった。東京は風が強く、気温に比べて肌寒い日が続いた。やっと春物を着られる季節となりそうだ。

 春夏のキーワードに「親密さ」を挙げるデザイナーがいる。「ドルチェ&ガッバーナ」や「ザ・ロウ」、「セッチュウ」といったブランドが、コーディネートに肌着や部屋着を取り入れた。パジャマスーツを外出着のように着て、タンクトップやボクサーショーツをアウターからのぞかせる。親密な関係でしか成立しないコーディネートをあえて世間にさらすものだ。

 この親密なスタイリングが良いのは、今の気候変動に合っている点。日本の春物の実需期はおそらく5月上旬までで、それ以降は初夏の暑さと梅雨へと続いていく。しかし、春物アウターを着にくい気候になっても、パジャマスーツなら着られる。そこからタンクトップや肌着を見せるようなラフなコーディネートなら、より長く春物を楽しめる。

 使える春アイテムは他にもある。例えば、インドの職人たちが1週間かけて手刺繍したという「キミノリモリシタ」のシャツ。ジャケットと遜色ないインパクトで、フロントボタンを開けて着ても、手刺繍の存在感があるからだらしなく見えない。短い春を長く楽しむアイデアはいろいろある。



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