《めてみみ》アフターコロナ

2020/04/16 06:24 更新


 新型コロナウイルス感染を巡って、終息後の消費とライフスタイルの変化についての議論がファッションビジネス業界で盛んになってきた。

 一つは外出自粛が、どう影響するかという点だ。多くの消費者が外出自粛によって、「仲間と会話をしたい」「ライブや観劇に行きたい」「商業施設で買い物したい」などリアルな場での体験を我慢している。オンラインでのコミュニケーションが浸透するなかでも、多くの人々が「リアルな場の大切さ」を改めて実感しており、その反動が良い方向に出るという見方が多い。

 働き方の変化が加速するという分析もある。中小企業や一部の業種では十分に浸透していないとはいえ、テレワークの導入が急速に増えた。リアルなコミュニケーションの重要性が認識される一方、「在宅でも十分に仕事ができる」ことがわかり、終息後もテレワークを続ける企業が増える可能性も高い。

 そうなれば、大都市中心部で企業ニーズが高く、賃料も上昇傾向にあったオフィスビル市況にも影響が出てきそうだ。極論かもしれないが、「わざわざ高い賃料を払ってまで大きなオフィスを構える必要はない」と考える企業が増え、オフィスビル開発による就業者の増加を活性化条件にしてきた都心の街作りモデルに変革が迫られる。商業施設に影響を及ぼす可能性がある。



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