《めてみみ》一途に半世紀

2026/03/18 06:24 更新NEW!


 アウトドアブランド「キャプテンスタッグ」が今年、誕生50周年を迎えた。兄とともにパール金属を立ち上げ、家庭用品の企画・開発をしていた現社長の高波文雄氏がアウトドア事業を始めたきっかけは、1975年の米国への市場視察。公園で大きなグリルを囲み、家族が楽しそうにバーベキューをしている光景を見て、「このスタイルを日本でも再現したい」と考えた。

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 当時の日本には七輪はあるものの、大きな網やコンロはなかった。そこで高波氏は金属製の玄関マットに着目した。ブラシを抜き、河川敷でれんがを組んで肉を焼いたところ、うまく行く。これを原型にして、地元・新潟県三条市で製造した大型のバーベキューコンロを76年に日本で初めて販売した。

 その後も無我夢中に商品開発に打ち込み、携帯できるチェア、保冷剤、メッシュタープ、小型のアルミテーブルなど様々なヒット商品を作り出し、「鹿番長」と親しまれる総合アウトドアブランドに成長した。「無いモノは作る。欲しいモノは作る」をモットーに、「気付くとアイテム数は1万5000点になっていた」。

 今年で79歳となる高波氏だが、開発意欲は衰え知らず。最近も海外で開かれた見本市会場をくまなく巡り、現地の工場も視察し、「多くのヒントや情報を得た」という。物作りを極めて50年。そのひたむきさに感服した。



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