【鉱物系機能素材って何?⑥】プラウシオン 7種の天然鉱石の混合体

2020/06/15 06:25 更新


 「プラウシオン」は、複数の天然鉱石混合体のことで、プラウシオンが発する遠赤外線が副交感神経に作用して体をリラックス状態へ促すという。繊維素材への加工は、16年に創業したプラウシオンテックス(名古屋市)が担い、糸や生地など繊維素材を販売している。18年には、同社から素材の供給を受けた縫製の小島衣料(岐阜市)の子会社HLコーポレーション(東京)が自社ブランド「リフランス」を立ち上げ、リカバリー(回復)ウェア市場に参入した。

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学会で効能を発表

 プラウシオンはシリカやトルマリンなど7種類の天然鉱石を組み合わせた素材で、日本健康事業促進協会の高橋政和理事長が90年代に開発した。同協会はこれまでの研究を通じ、プラウシオンが体のコンディションを改善するという立証に努めてきた。

 02年の日中薬理学会では、「増えすぎると老化や生活習慣病の原因になるとされる活性酸素を減らす働きがある」と発表。08年には日本トレーニング科学会で「疲労した筋肉に作用し、筋組織細胞の再生を加速させる」、15~16年には日本健康促進医学会で、プラウシオンを含侵させた生地で「末梢(まっしょう)血管の血流を改善する」、17年にはプラウシオンを配合したクリームを使った検証で「ストレスを感じると高まるアミラーゼの濃度を低下させる」などと主張。検証データを基にリカバリーをうたっている。

 繊維などに加工する場合、直径0.11マイクロメートルの粒子サイズまで粉砕して入れた溶液に糸や生地を含侵させている。プラウシオンテックスによると、天然繊維・合繊を問わず加工でき、全て国内で行っているという。

 プラウシオンに関心を持ったのが小島衣料だ。同社は新規事業の芽を探すなか、ある展示会でプラウシオンを加工した生地を見つけ、その血流改善効果を体感したという。17年秋に子会社のHLコーポレーションを設立し、プラウシオンを活用したアパレルを主力商材にヘルスケアビジネスのBtoC(企業対消費者取引)に参入した。

休養時専用で訴求

 HLコーポレーションがプラウシオンを使って立ち上げた自社ブランドのリフランスは、屋内でリラックスしている時や睡眠時など休養専用の商品として訴求している。品揃えはシンプルなルームウェアやパジャマなど。中心価格帯は1万~2万円台。商品は全て一般医療機器(クラス1)として医薬品医療機器総合機構に届け出済み。

HLコーポレーションが製造販売する「リフランス」

 最初に開発したのはパジャマだった。「流行に左右されないパジャマは在庫リスクが小さい」と判断し、18年1月から自社ECサイトで試験販売を始めた。1年間で約1000枚を売り、同社としては「好感触を得た」ことで19年秋、無縫製横編機「ホールガーメント」製で綿100%のシャツやパンツなど商品バリエーションを拡充し、本格的に販売を開始した。

 今夏に向けては、新シリーズの「コンフォート」を発売した。Tシャツ(1万2100円)、タンクトップ(6600円)、パイルのパンツ(1万4300円)を揃え、東急ハンズと自社ECサイトなどを通じて販売している。綿の強撚糸を使ってハリのある生地に仕上げるとともに毛羽を抑え、肌離れの良いドライな風合いが特徴だ。

(繊研新聞本紙20年5月14日付)



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