(第2項)目標設定・管理の重要性
4.目標設定の重要性を知る②
まずは前回の講義のおさらいです。
ショップマネージャー(店長)の仕事を遂行する上で大事なことは、“目標設定においての基本・重要性を理解し活用をすることである”とお伝えしました。
更に補足しますと、“ショップの目標設定・管理を行い、部下の(仕事に対する)やりがい・やる気を引き出すことが、ショップマネージャーにとって重要である!”
ここまでお伝えして、前回の講義を終了しました。
今回は目標設定する際に意識すべき点を、お二人と学べたらと存じます。
へい。了解しました(''◇'')ゞ。
では、Tさんに質問です。Dさんはおそらくご存知なので黙っていてください(笑)
これは様々な本で取り上げられていて、私自身も納得出来ることなのですが、目標設定において意識すべき5つの項目があります。この5つ項目の頭文字をとって「SMARTの法則」というのですが、TさんこのSMARTの法則はどのようなことか知っていますか?
わかりません(''◇'')ゞ(即答)
はい!せんせ、私わかります。表を作成してきました!
では、今回はDさんに説明して頂きましょう!
SMARTの法則は、以下の5つの単語からなります。
- specific
- measurable
- achievable
- relevant
- timetable
これらの単語の頭文字をとってSMARTの法則と言います。
日本語訳のついたものを、以下の表にまとめました。
Dさん、とてもわかりやすいです(*^_^*)
Tさんありがとうございます。ということで、あとはせんせにお任せします(笑)
Dさん、ここまでありがとうございます。では、前回の記事で目標設定の悪い例として掲げた、
“販売力を向上させ売上をあげよう!”という目標設定を横目で見ながら、わかりやすくSMARTの法則を説明していきます。
まずは、specific(具体的・わかりやすい)です。
“販売力を向上させ売上をあげよう!”の最大の問題点は、目標設定が抽象的すぎるということです。前回お伝えしたように、目標が抽象的では、ショップスタッフが疲弊してしまいます。そもそも、ショップの仕事は、接客・バックヤードの整理整頓・在庫の管理・把握・VMDの仕事など、業務が多岐に渡ります。せめて、業務ごとにできるだけ具体的に目標を設定することが、必要なのではないでしょうか?
なるほどです( ..)φメモメモ。
次は、measurable(計測・測定可能)です。
これは私の得意分野ですが、やはり目標には、数字の目標設定を掲げることが重要です。悪い例の目標設定は、数字目標が掲げられていませんから、どこまで売上をあげれば目標達成なの?となり、ショップスタッフが疲弊していく要因となります。
私もバイト時代に経験しましたが、売上が予算に達成しそうなのに、いつの間にか勝手に売上予算を上げられているなどを経験しました。勝手にゴールポストを動かす行為は、一番あってはならないですよね。
次は、achivable(達成可能である)です。
例えば、全く届きもしない売上目標等を掲げると、ショップスタッフがしらけてしまう要因になります。しかしながら、昨対ベースの保守的な低い目標を掲げても、これはこれで意味がないので、ショップマネージャーは上司と相談しながら、ショップスタッフが目一杯頑張ったら達成できる目標は、どの辺なのかを慎重に考えなければなりませんね。
事業部長である私も一番悩むことですね。
次は、relvant(関連している)です。
こちらも簡単に説明するのは難しいのですが、先述したように、ショップの業務は多岐にわたります。仕事の業務ごとに関連づけた目標を設定し、より具体的な目標を設定することが、重要であると考えます。
( ..)φメモメモ。
最後はtimetable(期限を区切る)です。
週次・月次等という言葉をTさんも聞いたことがあると思うのですが、週間や月間で期限を区切り目標設定を行うことは、意外にすぐに取り入れやすいのではないでしょうか?
はい(''◇'')ゞ。現状も週次・月次でレポート提出などがあるので、これは理解しやすいです。
先述した悪い例の目標設定は、期限設定をされておらず、これまでのことも重なりショップスタッフに、害しか与えない目標設定であるということが、更に理解出来たのではないでしょうか?
以上、SMARTの法則を簡単にわかりやすく?説明しましたが、次週は実際にSMARTの法則を使って目標設定を行ってみましょう!
はい!了解致しました。
では、皆さん。次回もお楽しみに(@^^)/~~~
佐藤正臣 95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp