(第3項)ショップの在庫は足りないの?多いの?
7.ショップが知っておくと助かる在庫の知識とは?
今回から新しい項目「ショップの在庫は足りないの?多いの?」という項目になります。
この項目とても楽しみです。ショップの仕事に従事していると、在庫のことが大事なことと分かっていても、勉強する機会が中々ありません。今回このような機会を与えてくださったDさんには、とても感謝しております。
Tさん、ありがとうございます。そう言って貰えると、心から嬉しく思います。私もせんせのMD講習は受けているのですが、この項目はとても楽しみにしていました。
Dさん、Tさん、ありがとうございます。お二人の期待に応えられるよう、一生懸命頑張ります。
今回の「ショップの在庫は足りないの?少ないの?」という項目の目的は、
”意外に知らない在庫のこと。MDが活用する在庫数字の見方を知ることで、ショップの商品の目標設定・管理の精度を上げ、売上・粗利益の向上に繋げる。”
となっております。
了解しました。
まずは、アパレル小売業の在庫に関することで、よく起こる”あるある”なやりとりをご覧ください。今回は本部のMDを私、ショップの店長をDさんが演じます(笑)。
:Mさん!在庫がもっとあれば売上は伸びていました!
:Dさんのショップは金額的には在庫が足りていますよ。
:だから、在庫が足りてないから売れないんですよ!
:具体的にどこがどういう風に在庫が足りないのですか?
このようなやりとりを、読者の皆様も行った経験はありませんか?
私は、あまり経験がないのですが…。
上記のようなやりとりは、私が店長だった頃は、それこそ日常茶飯事だったのですが、私がMDになって、せんせの講義を受けてからは、かなり減ったと自負しております。
流石Dさんです。Dさんが仰るように、上記のようなやりとりは、多くのアパレル小売業の組織で起こっていると推測されます。では、何故上記のようなやりとりが、頻繫に起こるのかと言いますと、
”在庫に関する知識がショップ勤務であると学びにくいのと、本部の伝達不足(在庫に関すること)によるものです。”
なるほどです。私の会社は、Dさんの尽力があって、商品・在庫に関する資料が事細かに送られてくるから、上記のようなやりとりが少なくなったのですね。
ですが、私自身は冒頭申しましたように、在庫に関することを大して勉強していないので、今回の講義を一生懸命勉強します。
Tさん、ありがとうございます。
今回ショップの仕事に従事されている皆様方に学んでほしい在庫の知識は、以下の通りです。
- 在庫回転率(日数)と在庫消化日数
- 売上構成比と売場の見た目構成比と在庫構成比
- 売れ筋商品の立ち位置を具体的に把握すること
他にもお伝えしたいことは、あるといえばあるのですが、ショップの仕事に活用できそうな内容を選択させていただきました。
今回は少し短い講義となりましたが、ここで終了です。次回は、在庫回転率(日数)を学んでいければと存じます。
了解しました。では皆さん、次回もお楽しみに!
佐藤正臣 95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp