(第1項)ショップを運営する上で知っておく利益とは?
では、いよいよ講義を始めます!Tさん、Dさん、よろしくお願い致します。
こちらこそよろしくお願いいたします。
振り返りになりますが、第1項の流れを簡単にお伝えします。
第1項は「ショップを運営する上で知っておく利益とは?」ということで、「利益構造を理解して、ショップの目標設定やショップ運営に活用しよう!」こちらを目的に学んでいきましょう。
この項目では、以下の流れでお伝えします。
1.企業の目的とは?
→企業の目的と企業理念を知ることで、改めて自分たちの仕事を見つめ直す
2.ショップにとって重要な利益とは?
→損益構造を知ることで、ショップにとって重要な利益を考える
3.売価・原価・粗利益・値入の意味を知る
→売価・原価等の意味を理解し、売価変更で起こる事象を知る
今回は「企業の目的とは?」という項目について、お二人と考えていきたいと思います。
1.企業の目的とは?
では、お二人に質問なのですが、「企業の目的」って何だと思いますか?
はい!金儲けです!
Tさん、確かに間違いないと言えば間違いないのですが……。一般的に企業の目的とは、「顧客を獲得すること」だと言われています。
あ……。すみませんm(__)m。
いえいえ(;^_^A。Tさんの回答も決して間違いではありません。
ここで言う顧客というのは、アパレル小売業あるあるの“お得意様”という意味ではなく、むしろ“お客様”に近いです。英語でいう“customer”ですね。
お客様を獲得することが企業の目的ということは、アパレル小売業で言えば、お客様獲得のその先にある、お客様に喜んでもらうことが出来るようになると、なんだか良いことが多く起こりそうですね。
Dさん、その通りです。だからこそ、顧客満足の獲得(customer satisfaction)が大事!と言われています。
では、ここで話を少し変えますが、DさんTさんの会社には社訓や企業の行動指針となるものはありますか?
へい(‘’◇’’)ゞ。あります。
私はあまり覚えていません、すみませんm(__)m。
(@ ̄□ ̄@;)!この講義が終わったら、すぐにTさん宛てに弊社の社訓と行動指針を送っておきますわ!
Dさん。ありがとうございますm(__)m
因みに弊社の社訓は、「いつもお客様の側に立つ会社」「(弊社が出来ることで)人の役に立つ会社」となっています。
何故このような社訓を掲げているのかと言いますと、先述したように、企業の目的は“顧客を獲得すること”です。しかしながら、お客様を獲得する為に、(弊社が)出来もしないことを喧伝したり、(お客様の)役に立てないことがわかっていながら、目先のお金に目が眩んで仕事を引き受け、お客様に喜んでもらえないような仕事をしたりはしない!というフィルターの意味で掲げています。
なるほどです。
社訓・行動指針というフィルターを通したうえで、お客様を獲得する、敷いては喜んでもらう!ということが、企業・ショップの運営には欠かせないということですね。
社訓・行動指針というフィルターがない場合、お客様を獲得する為ならば、何をやっても良いということになりますね。私の学生時代のバイト先が“(売上の)個人予算”を取る為ならば、夜中にお客様にLINEを入れても構わない等、何でもありみたいな組織だったので、良く理解できます!
( ..)φメモメモ。今日から常に社訓・行動指針が書いたメモを持ち歩くようにします!
Dさん、ありがとうございます。会社の社訓・行動指針を体現した上で、企業の目的である“顧客を獲得すること”が、何よりも大切なことです。そのことを踏まえた上で、ショップ運営を行うことが大事なのです。
ということで、今回の講義は終了です。次回からは数字のお話に入ります。
では、皆さん。次回もお楽しみに(@^^)/~~~
待望の再配信スタート!マサ佐藤のMD講座@Web
"数学は嫌いでも算数はできるはず"
東西250人以上のプロフェッショナルが受講し、参加者の97%が参考になったと答えた人気講座「マサ佐藤のMD講座」の初級編(全4回)をオンラインで再配信いたします。
これまで時間の都合で参加が叶わなかった方や東京や大阪の会場まで来ることができなかった地方の方、受講したけど再度学びたい方(特別価格でご提供します)、いつかはバイヤーやマーチャンダイザーになりたい初学者などなど、MDを基礎から学んでみませんか?
佐藤正臣 95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp