国内で安定的な養蚕を ながすな繭、実証プラント開設

2026/07/23 06:26 更新NEW!


AIやAGVを活用する

 ながすな繭(京都府京丹後市、堀井和輝社長)は、同市に次世代型養蚕実証プラント「Blue」(ブルー)を立ち上げた。国内シルク産業を次世代に向け再構築するための出発点として活用する。同社はシルクたんぱくの研究開発や製造を手掛けている。

 従来の養蚕は季節や天候、技術者の感覚といった理由で生産が大きく左右されていた。飼料も海外に依存しており、安定的かつ再現性の高い生産体制の構築が必要となっていた。

 敷地内にある四つの部屋と2台のAGV(無人搬送ロボット)を活用する。飼育室に蚕を入れたトレーを設置。指示を出すことでAGVが自走して飼育担当者がいる作業部屋までトレーを運ぶ。作業部屋ではAI(人工知能)を搭載したカメラがコンテナ内の頭数を測定し、それを元に人工飼料の投入量が自動で決まり、作業者が投入する。飼料の投入以外を機械に置き換え、より効率の高い飼育を実現した。今後はAIによる養蚕工程の最適な条件の解析などにも取り組む方針だ。

蚕を飼育するトレー

 7月に稼働を開始し、フル稼働で年間約8トンの生繭を生産できる。堀井社長は「プラント設立を通じ産業として発展していけるという一つの可能性を示し、次世代につないでいきたい」と話した。

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