「ネイプ」(山下達磨)は8月6日、東京・下北沢の多目的施設で24年春夏のショーを行った。
ステージにはライブの楽器が用意されている。冒頭に登場した6人のモデルが演奏者となり、即興の演奏とともにショーは進行した。様々な色が飛び散ったカムフラージュ柄のジャンプスーツは、コンパクトなシャツ襟が付いてスマートさが際立つ。斜めにカットしたフラップポケットのカバーオールに、立体ポケットがフロントに付いたカーゴパンツ。ベースのミリタリーアイテムをタウンユースに引き付けて、クリーンなムードで見せた。フード付きコートは、アフガンストールの柄を描いたジャカードを切り替え、品良く仕上げた。
テーマは「ニュートラルポジション」。「中立な立場でいるには強さと優しさが必要。現代のテクノロジーも、コントロールする人間の意識が大事だと思う。今回のショーは「独立」を意識し、一般の人にも楽しんでもらいたいので日曜日に開催した。エンターテインメントとして採算の取れる収益構造を持って続けていければ」と山下は話す。
ショーの後には、アーティストの即興演奏を交えたアフターパーティーが続いた。