《新天地で根づきゆく種》宮城興業 若手が自発的に成長できる場を

2024/04/26 07:58 更新有料会員限定


益子さん(左)と荒井社長

 山形県南陽市にある紳士靴工場の宮城興業は、30年近く前から研修制度を設け、若い人材の受け入れ・育成に力を入れてきた。今年3月には、研修生第1号だった荒井弘史さんが社長を引き継いだ。ピーク時よりは減少したものの、現在も県内外から訪れた物作りを志す若い世代が、生産現場で働き続けている。

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研修生から社長

 茨城県出身の荒井社長は山形大学在学中に宮城興業と出合い、アルバイト、契約社員を経て25歳の時に正社員となった。「働くなら好きなことをやりたいとの思いが強かった。経年変化を楽しめ、ずっと使えるグッドイヤーウェルト製法の紳士靴にほれ込み、働かせてもらった」と当時を振り返る。13年勤務した後、独立して東京・浅草で靴のデザイン事務所を開設した。

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