ハニーズは今下期(15年12月~16年5月)、引き続きミャンマーなど中国以外での生産を強化し低価格を追求する。苦戦中のヤングを始め、各世代での客数増を図る。景気減速により中国での売り上げが計画ほど伸びていないことを踏まえて、通期連結売上高は当初予想の615億円から下方修正し、591億円を計画する。
上期は、連結売上高291億8300万円(前年同期比1・4%増)、営業利益16億6800万円(121・8%増)となった。売上高は国内が1・3%減、中国が11・1%増の結果、全体では微増にとどまったが、生産地シフトにより粗利益率が59・3%(前年同期は58・7%)に改善したほか、販売・管理費の削減で利益は大幅に回復した。上期末時点で、生産国別仕入れ比率(単体ベース、洋服のみ)は中国以外が55・7%と過半を占めた。特にミャンマーやベトナムの比率が伸びている。
今後も、ミャンマーでの従業員採用を増やし生産能力を増強するとともに、ミャンマーやバングラデシュから店舗への直接物流をスタートさせ、一層のコスト削減を図る。15年秋から一部商品について、素材の上質化とともに値上げし単価アップを狙ったが、反省点もあったため改めて低価格路線に戻す。40~50代など幅広い客層の取れるベーシックブランドは好調だが、特に10~20代の客数減が目立っているため、低価格でヤングを取り戻す。販路や立地ごとの客層に合った品揃えも強化する。
中国事業は、上期は在庫処分などで粗利益率が悪化したものの、引き続き不採算店を閉鎖するとともに、新規出店は立地をより精査することで、来期以降の収益向上を見込む。