6月28日付でルミネの社長に就任した。ルミネには11年から4年間、常務、専務として在籍しており、9年ぶりの復帰となる。JR東日本では、グループ全体の生活サービス事業の長期ビジョン策定も指揮した。事業環境が大きく変化するなか、企業理念を徹底しながら、豊富なキャリアを生かし、新たな成長に挑む。来期(25年3月期)から新しい中期経営計画を開始、「日本ならではの価値」を世界に発信する「グローバルルミネ」戦略を始動させる。
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「お客視点」を徹底追求
――JR東日本では生活サービス事業での経験が豊富だ。
国鉄分割民営化で設立されたJRの1期生として、入社しました。生活サービス事業の1期生でもあります。ルミネに戻る直前のマーケティング本部で、鉄道関連事業も担当しましたが、大半は生活サービス事業に携わってきました。若い頃はレストランやホテル事業、マンション開発、広告事業などを担当しました。帝国ホテルにも出向し、旧国鉄ではできなかったホテルの建設コスト管理をしっかり行うため、一級建築士の資格も取りました。マンション開発や駅での広告事業の際などはよく鉄道事業の人たちから反対されながら、新しいことに挑戦しました。売り上げを伸ばすなど成果を上げて、納得してもらいました。
――36歳で駅弁事業の日本レストラン調理センターの社長に就任した。
グループ史上最年少の社長就任で、今でも「最年少記録」です。当時は駅弁事業はかなり厳しく、立て直すのが私の使命でした。また、「業界の常識から見ると、(36歳での社長は)若過ぎる」とよく言われました。
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