LA発の西海岸カジュアル「アウターノウン」 日本では「ロンハーマン」で販売、秋冬から卸売り拡大

2023/04/05 10:59 更新


シグニチャー商品の一つ「ブランケットシャツ」

 米ロサンゼルス発の「アウターノウン」は、環境への負荷を可能な限り減らすよう配慮した素材、縫製、加工方法で作るネルシャツやジーンズ、カットソーアイテムなど、米西海岸のライフスタイルを背景にしたオーセンティックなカジュアルアイテム主力のブランドだ。日本ではサザビーリーグが「ロンハーマン」で販売しており、23年秋冬から卸売りも開始する。

 アウターノウンは、プロサーファーのケリー・スレーター氏が抱いた「服はどんな素材を作って誰がどうやって作っているのか」という問いをきっかけに、クリエイティブディレクターのジョン・ムーア氏と15年に始めた。「人と地球のために、サステイナビリティー(持続可能性)とスタイルを結びつける」をコンセプトに掲げ、実際に商品の販売に乗り出す前に公正労働協会(FLA)に加入した初のブランドでもある。

 米西海岸の気候やライフスタイルにマッチする定番のカジュアルウェアが中心。主力商品の一つ「ブランケットシャツ」は、オーガニックコットンを使ったネルシャツ。素朴だが味のある柄のバリエーションと、ブランケット(毛布)のように柔らかい着心地が特徴だ。

 ジーンズはブルーサイン、フェアトレード、エコテックススタンダード100などの国際認証などを取得した工場で生産しており、1本当たりに使う水の使用量は通常の50分の1以下の、1.5リットルに抑えられている。

ジーンズは使う水の量を極力減らし、加工している

 他にもオーガニックコットンとリサイクルポリエステルを使ったパイルのカットソーや、オーガニックコットンとリネンを使ったウィメンズのジャンプスーツなどがある。中心価格はTシャツ1万~2万円、パイルのフーディーやパンツ2万~3万円、カットソー8000~2万9000円、シャツ2万~3万円、ジーンズ2万円台後半~3万円台。ジャンプスーツ3万~4万円。

パイルのフーディにはオーガニックコットンとリサイクルポリエステルを使っている

 循環型のブランドを目指し、サステイナビリティーに関する到達目標も設定している。22年9月時点で商品に使う素材の9割がオーガニックかリサイクル、再生繊維という。日本での独占販売契約を結ぶサザビーリーグは、サステイナビリティーにも配慮した、肩の凝らないオーセンティックなカジュアルとして、セレクトショップや百貨店向けに提案する考えだ。

綿・リネン混のジャンプスーツはウィメンズの人気アイテム


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