「ピウム」が渋谷109に初の常設店 “可愛いを諦めない”に支持

2024/03/15 06:27 更新


1号店は売り場面積約56平方メートル。ピンクの内装にこだわった

 インフルエンサーのさやかさんがプロデューサーのEC主軸ブランド「ピウム」が好調だ。20年4月のスタートから毎年売り上げを伸ばし、23年度は前年比2倍となった。商業施設での期間限定店も好評で、3月1日にはSHIBUYA109渋谷で初の常設店をオープンした。さやかさんの「可愛くなることを諦めない」と努力する姿勢に、10~20代女性からの共感が集まっている。

(相神優波)

SNSで交流

 アーティストマネジメントも手掛けるハヤオキ(東京、高田順司代表取締役)が運営している。プロデューサーのさやかさんは元アイドルで、今は自身のファッションや美容の情報をSNSで発信している。インスタグラムには8万人、X(旧ツイッター)には10万人以上のフォロワーがおり、オンライン上でファンとコミュニケーションをとっている。

プロデューサーのインフルエンサー、さやかさん

 ブランドデビュー当初は、鮮やかなピンクやふんだんにリボンをあしらったアイテムなどが多く、いわゆる〝地雷・量産系〟の客から広がった。最近はニュアンスカラーやモノグラムなど、ガーリーなアイテムを大人っぽく着こなせるスタイルを目指している。

 もう一つの特徴は、ドレスやスカートのほとんどがミニ丈であることだ。24年春はフリルをあしらったデニムスカートや韓国トレンドを意識したスウェットドレス、リボンボウタイ付きのブラウスなどを企画した。

来店イベントも

 中心価格はトップやボトムが8000円~1万円、ドレスが1万~1万円前半。ヒット商品はビジュー付きモノグラムミニバック(税込み1万1500円)で、23年1月から販売して約3000個売れている。

ヒット商品のビジュー付きミニバッグ

 これまではECの売り上げが8割だったが、東京と大阪で不定期開催する期間限定店は1週間で1500万円の売り上げを出すほどの好調だった。SHIBUYA109渋谷3階の1号店では、施設内の買い回りやインバウンドの新規客も狙う。さやかさんが来店するイベントなど、ファンとの交流の機会も増やす。

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