縫製工場のビーオージー(岐阜県瑞穂市、劉坤社長)は、パンツやブルゾン・コートなどアウターを生産しているが、最近ではレザー製品にもチャレンジするなどアイテムの幅を広げている。
劉社長は元々技能実習生として山形県の縫製工場で働いていた。技能実習を終えて、母国に帰った後も、縫製に携わり、日本とビジネスで関わりがあった。
2年程前にかつて働いた山形県の工場経営者が年齢を理由に廃業するか悩んでいるという話が出た。人やミシンなど設備が整っていたこともあり、劉社長が受け継いだ。劉社長の身内が岐阜にいることもあり、本社を岐阜に移して、23年から新体制でスタートした。
中国とベトナムからの技能実習生が中心となって縫製する。日本人スタッフのほか、劉社長も縫製に携わって長いので、実習生に縫製指導をして品質を維持する。社長自身も縫製作業を行う。
劉社長は積極的に色々なアイテムの物作りにチャレンジしている。特殊ミシンも海外から輸入して充実させた。突き合わせのTPS縫製などにも対応し、現在レザー製品にも挑戦している。
生産ロットは50枚から300枚程度まで対応しており、サンプル縫製も受ける。デザイナーブランドやコレクションブランドとの取り組みが多い。