ティファニー本店の4階に10日、「ブルーボックスカフェ」がオープンした。「ティファニーで朝食を」が今頃になってリアルになる。ティファニーブルーに彩られたカフェは、ティファニーファンでなくとも一度は足を運び、写真を撮ってSNSに投稿したくなるようなお洒落な雰囲気だ。
朝食セットは29ドルで、トリュフエッグやアボカドトースト、バターミルクワッフルなどがある。ランチセットは、アペタイザーとメインの2品で39ドル。49ドルのアフタヌーンティーもある。
4階はカフェだけでなく、ホーム&アクセサリーの新しい売り場にもなった。新しく揃えられた商品とプレスプレビューでのさまざまな余興に、ティファニーのブランディングの新しい方向性が感じられた。
例えば、ティファニーの卓球ラケット。ティファニーの卓球ラケットを買うお客がどれだけいるのかはわからないが、新しいホーム&アクセサリーの商品は、こうした身近なアイテムにティファニーブルーを取り入れたものが多い。アメリカで最も重要な市場とされているミレニアルズへアピールしているかのようだ。
いつだったか、アメリカのメディアで、ミレニアルズにとってティファニーは「母親か祖母のブランド」というイメージになっているという記事を読んだことがある。ミレニアルズには、ティファニーのジュエリーよりも、ティファニーの日常品の方が訴求力があると考えたのかもしれない。
プレスプレビューでは、ティファニーの卓球台で卓球してみせるシーンもあった。
ティファニーのコップを使った手品も登場。赤い玉がどこに入っているかを当てるもので、当てられたらモノグラム入りのキーホールダーをつくってもらえるのも楽しい。余興は他に似顔絵描きもあり、ティファニーのクラフツマンシップをアピールする彫金の実演もあった。
日常品は自転車のような大きなものからマグカップ、ブックスタンド、豚の貯金箱、テディベア、ブランケットまでさまざま。
ロマンチックが好みなら、白いリボンがかかった、こんな可愛いコップとお皿のセットも夢がある。高いジュエリーを買えなくても、食と日用品を通じてティファニーを身近に感じられる、という流れになっていきそうだ。
89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)